りー

ほつれるのりーのレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
3.0
Filmarks試写にて鑑賞。
上映後のトークゲストの感想と全く違う意見だったり相当深く頷ける部分もあったり、人間は全部違ったり全部同じだったりするわけじゃないことを改めて思い知る。
分かる部分もあるけど分からない部分もあるのが普通。
そしてこの映画もそのことを伝えているようにも思う。

濱口竜介監督が3時間ないし5時間があっという間に過ぎるような手法で語るなら、加藤拓也監督はシーンをどんどん切っていくことや回想を交えることで84分という時間を2時間以上のボリューム感に見せる。
何より脚本が相当上手いのだと思う。
最初からとにかくずっと主人公の綿子をカメラが追うことで映画の方向性をすぐに理解できる。

感想を記しながら、「綿子」という名前にも意味があるのかなと唐突に思った。
あまり考察めいた解釈はしたくないから、深く考えないで忘れることにする。
りー

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