ゆっくり寄っていく(ズーム?)カメラと不穏で主張しすぎない音楽、無音のエンドロールという俺好みな演出がたまらない一作。安易に「ハネケっぽい」と言いがちだけどやっぱり言わせてほしい、「ハネケっぽい」と。
犬が嫌いな理由、古舘寛治のセリフだけで十二分に怖いのだけど実は物語の冒頭とリンクしてるから余計に恐ろしい。
門脇麦がうまいのはすでに知っているわけだけど、今作は田村健太郎の存在感がすごくて、出てくるたびに嫌な気持ちになりつつ「もっと見たい、この夫を」と思ってしまった。
加藤拓也が脚本を手がけたドラマはあまり好きではなかったけど、監督した映画は好みかもしれない。前作も観てみよう。
パンフは内容が薄く(ネットでも読めるものが大半)わざわざ買う価値はなし。ここにだけ載ってるコラム書いてる人には悪いけど。