叡福寺清子

ほつれるの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ほつれる(2023年製作の映画)
2.5
7・8月と精神的に不安定だった時期に,本作の予告を視聴し,これや!これが今の私の気持ちを代弁してくれる作品や!!とテンションが爆上がった三遊亭呼延灼です.こんばんわ.
そのままのテンションで視聴に至ったわけですが,蓋を開けてみれば、残念ながら私の想いを代弁してくれる作品とはなりませんでした.むしろ,鮫皮おろしで内面を傷つけられた想いを抱えて劇場を後にしました.ですので,平均と比べて低スコアなのは作品の瑕疵を示すものではなく,あくまで私の内面に照らして私の心持ちと合わなかった結果とお考え下さい.

知人の紹介で知り合った男性と不倫旅行を楽しむ綿子さん.その男性が眼前で事故死するもそのまま立ち去る.終盤にわかるのですが,綿子さんは今のご主人と不倫の末に結ばれた仲.この設定がよくありませんでした.ささくれだった私の内心に1ミリも共感することなく,被害者面を続ける綿子さんに苛立ちを隠せませんでした.綿子さんのご主人もご主人で,「おまえ,人の気持ちわらかんカシコか!」という台詞回しで,私の神経を逆撫でします.そのご主人の顔がなかなか画面に現れない・・・だけではなく亡くなった男性の本妻さんの顔が一度も画面に映らない事に何かの意味があるのやもしれませんが,正直そんな事はどうでもよくって,早く終わらねぇかなと思った次第.84分の尺がやたら長く感じる呼延灼でございました.

繰り返しますが,Filmarksでは高スコアなので良い作品なのでしょうけど,私とは出会い方が悪かった.ただそれだけだと存じます.
とはいえ,一日でも早く気持ちの切り替えができないと,せっかくの劇場視聴も尽く歪んだ視聴になってしまうので,それはそれで困ったものです.エッかれんさんと離婚すんのかですって?バカ言っちゃいけませんよ.私はあの方と一生添い遂げると心に固く愚息にも硬く誓ったんですから,そんな事あるわけございませんですよ.