“ほつれる”という言葉の意味を映像化したかのようななんとも言えない崩壊と解放？の物語。
冒頭から謎の冷め切った夫婦関係を続ける綿子と文則、そして不倫相手の木村とグランピングに行く綿子。
早々にその関係は木村の事故で壊れるが、問題から目を逸らしながらも衝動的な行動を続ける綿子の行動が怖い。
文則を演じる田村健太郎の詰め方がエグすぎてむしろリアル。でも綿子の行動に対して「は？」ってなるのは普通の感覚だとは思う。
車、バス、電車で物思いに耽るようなシーンが多いけど、いったい何を考えているんだろう？何も考えてないかも？単なる恋愛の衝動とも違う綿子の行動を言葉で表すなら、心も人間関係も“ほつれて“しまったという言葉がしっくりくる。
後味は良くないけど、芝居巧者の演技は結構後を引きそう。
