ひのらんげ

パラダイスの夕暮れのひのらんげのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.5
若々しくないけど甘酸っぱい、美しい映画。
カッコいいやせ我慢

「ニカンデル」はごみ収集の仕事に就いている。ある日、手を怪我したままスーパーで買い物をすると、レジ係の「イロナ」がそれに気づき手当てをする。ニカンデルはイロナをデートに誘うが、まさかの、、笑。
二人はお互いに”わかっている”はずなのに意地を張る。

ーー
意地っ張りな二人はお互いの背景を明かさず出会い、そして二人も、そしてこれを観ている私もどうすればよいかわからなくなります。カッコよく、そしてカッコわるい。
自分に自信がないから意地を張って素直にならず、それによって自分を守っている。でもそんなものはひょんなことですぐに崩壊してしまいます。所詮、意地なんてすべて偽物。

なんだか、自分の過去をほじくられているようで、勝手にとても居心地が悪くなりました。

この映画は常識の範囲内で、その出来事を研ぎ澄まされたシンプルな物語として綺麗に流し、綺麗に終わります。いいなぁ。こういうの。

若々しくないけど甘酸っぱい、美しい映画。

ビンゴ!
ひのらんげ

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