すずき

パラダイスの夕暮れのすずきのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.4
ゴミ収集の仕事を仕事をしているニカンデルは、ある日手に怪我をする。
スーパーで働いていたイロナは、客である彼の怪我を介抱する。
ある日親しい同僚が亡くなり、酒場で暴れて捕まるニカンデルは、留置所で出会ったメラルティンと意気投合し、彼を職場に誘う。
メラルティンと共に仕事するニカンデルは、スーパーの裏で休憩中のイロナに声を掛け、デートの約束を取り付けるが…

カウリスマキ監督の「労働者3部作」の1作目。
最新作の「枯れ葉」と、全く同じ作風の作品。
若くはないブルーカラーの男性と接客業の女性。
表情と言葉が少ない不器用な2人は惹かれあっていく。
北欧の街の風景は寒々しいが、ノリのいい音楽とオフビートなユーモアがユルい雰囲気。
「同じ事を続けられる監督は信頼が出来る」と言った人がいるが、カウリマスキ監督は80年代からずっと、いつもこの作風なのだろうか?

「枯れ葉」とどちらが良かったか?と聞かれると難しいけど、監督の作風に多少慣れたのもあって、こちらの方が楽しむ事が出来た。