【パパの意地】
久々のホッピーハッピーシアター。
主人公は、妻と離婚し愛息子のミミンヌもその妻に奪われ、2週間に一回しか会うことが許されないパパ。
一人でその日暮らしをするパパに対し、ママはすでに新しいパートナーのクリスチャンと再婚しお腹には新しい命も宿している。
パパの唯一の楽しみは、愛するミミンヌと遊べる「二人きりの時間」。
この元夫婦の間に何があって離婚したのか・・っていう経緯は触れられないけど、まぁこのパパを見ていれば何となく想像はつくけどね(笑)
ある日、元嫁に急な仕事が入ってしまい、現夫のクリスチャンも猟に出てしまうため、ミミンヌの面倒をみてほしいとパパに連絡が入る。
「もっと俺を頼っていいんだぞ」
「その話はやめて。安全に遊んでくれるなら会わせてあげるから」
パパとママの間にあった亀裂の原因はいくつかあったんだろうけど、その一つはこの「子育てに関する価値観」なのかもしれないね。
これって決して「どっちかが我慢するのが正解」とも言い切れない部分でもあるし、あとあと大きな問題にもなりかねない永遠のテーマでもあるんですよね、夫婦にとって。
ってな感じで現在はママに引き取られているミミンヌ。
彼自身はアクティブな遊びが好きなワンパク少年なんだけど、ママやクリスチャンはミミンヌを危険から遠ざけるような遊ばせ方をしているんだろうね。
大人が言う「危険」と子供が感じる「危険」ってやっぱり程度が結構違っていて、子供は知識や経験が圧倒的に足りないから、大人が想像もしないような怖いことをやったりする。
でも、子供にしてみたら「怖いこと」じゃないんですよね。
怖いって知ってたらむしろやらない、知らないからやっちゃう。
僕も小学生のころ、友達とマンホールから下水道に入って2kmくらい探検したことがあったけど、もしそこに大量の水が流れてきてたら、逃げ場無しで死んでたかもしれない・・・なんて遊びもやった。
(親に言ったら殺されるわww)
新しいパパのクリスチャンがミミンヌにDVD(たぶん「カールじいさんと~」)を渡したのも「危険じゃない遊び」をしてくれっていう暗黙のメッセージだよね。
でもそれって、裏を返せば「楽しようとしてませんか?」とも見えてしまう。
子供が興味を持つことに一緒に向き合って、「危ないことを危ないと教えてあげること」がその子が将来生きていくため知恵や経験を身につけさせるという親の役目であって、DVDだけ渡して観させているのって、たまになら安全だし安心かもしれないけど、いつもそれだとしたら・・・・それって「手抜き」だよなって気がしてしまう。
まぁ今回の「遊び」はあまりにも危険すぎるから、よい子は絶対に真似しちゃだめよ!のや~つですが、子供ってダメっていわれるとやりたくなっちゃうんですよね~。
風船があんなにたくさんあったら、自分も一度は夢見るかも。
あ、あとパパ。
緊急事態とはいえ、息子のいるほうに向かってライフルをぶっ放すのは危なすぎます。
何が危険かって、今回はそれが一番ヒヤヒヤしたよ。