ヨルゴス・ランティモス監督最新作。
先行上映で鑑賞。
変な映画だった。
確かに飽きないし面白いんだけどちゃんと咀嚼して理解できたかどうかと言われると全く自信ない、、
難解というよりかはチューニングの合わせ方が難しい感じ。
まず世界観がめちゃくちゃ不思議。ヨルゴス・ランティモス作品をしっかり復習してきたけどこれまでの作風とは明らかに違う。やはり原作があるものだから多少ブレンドされてるのかな。不穏な雰囲気や人間の業が出る嫌な感じが抑制されていて代わりにシュールコメディの色合いが強くなっていた。
「籠の中の乙女」に似ている。
そして倫理観がぶっ飛んでいる。胎児の脳を女性の頭に移植するというとんでも設定。そして過激な性描写。正直多すぎて何の意味があるのかわからなかったけど性への探究心が人間の初期衝動っていうことなんだと思った。
何はともあれ映像の作り込みから全く飽きないし上演時間に比べて短くすら感じるくらいの作品。絶対に観るべき価値はあると思います！
