くぅー

哀れなるものたちのくぅーのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.3
【my映画館2024#4】

“人は向上できると思う?”

»自ら命を絶った若き妊婦は天才外科医によって胎児の脳を移植されたことで奇跡的に蘇生し、徐々に様々な知識を吸収して、やがて世界を自分の目で見たくなり、ある浮気男と壮大な冒険の旅に出てしまうが…

はい、新たなるフランケンシュタイン的寓話絵巻が現れましたね…人間の欲望を大胆に落とし込み、倫理観に訴えまくる成長譚ロード・ムービーをニヤニヤして見ることに。

そう、欲望と言っても性欲を前面に出すのでご注意を…にしても、幸福論をこんな風に描くとは。

うん、歪んだような音楽に絵画のような美しい映像にと、スゴい哲学的ファンタジーを見せつけられたかのようで…って、野郎共の描かれ方は苦々しいので、またフェミニズム云々が出てきそうだけど。

いずれにせよ、恐れ入りまくりのヨルゴス・ランティモス監督の世界で、吹っ切れまくって魅せまくるエマ・ストーン…妙な疼きに沼りたい方にはオススメします。

なお、その他のキャストでは、マーク・ラファロ…お疲れ様でございました。
ウィレム・デフォー…ハマり役です。
さらには、ラミー・ユセフにジェロッド・カーマイケルらのサポートも良き。
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