『私の体と心は私のもの。
私の人生は私が選ぶ。
哀れかどうかは私が決める。』
油絵のような奥深い色遣い、ファンタジーとリアルの境目を航海しているような不思議な感覚に没入する。
性的シーンが少なくないが卑猥さを感じさせない雰囲気作りは芸術に昇華されている証であろう。また後半、主人公のベラの精神が成長するにつれて、求めるものが性的刺激から知的刺激にシフトするのは、獣から人間になるような、"何が人間を人間たらしめるのか"という哲学的な問いかけをされている気がして何とも深い。
サロンシネマさまにて。
併設の純喫茶パールさまにて購入の自家製厚切りトースト(ハムとチーズのクロックムッシュ)とジンジャーエールを堪能しつつ。
