狂気と絶望と欲望と希望に溢れる傑作。
『バービー』や『キルビル』にまで通ずるような簡単に言えば男の支配社会へのアンチテーゼな共感性を探る作品なんですが脳みそがバグるようなモノクロ魚眼に入れ込んだド変態すぎる設定と耳障りな劇伴。もうとっとと帰れと言われてるような不協和音のなか物語は淡々と進んで行きます。狂ってますよね。監督。
ですが後半はしっかり落とし所を付けて、あれだけ狂ってた世界線がすんなり腑に落ちてるんだから映画って本当に恐ろしいですね。最高です。できればアカデミー主演女優賞はエマストーンにとって欲しいなぁ。あれを演じ切るのはすごすぎる。リリーグラッドストーンも素晴らしかったけど
