こっふん

哀れなるものたちのこっふんのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

2024年 27本目

・いやーランティモス監督いいな。めちゃくちゃ楽しみにしてたけど期待以上。強烈な映画。18禁も納得。絶対に誰かと一緒には観れない。
・性欲は原始的で、めっちゃ単純な欲だと改めて感じた。結局一番人間が満たしたい、欲してるものなんかな。ベラは時と場所を選ばず欲のままに行動するけど、社会の良識に反するって理由で制止される。世の中って誰が決めたか分からないような良識にとらわれて退屈になることが多いと思う。
・ベラは劇中、色んな土地で様々な体験をして成長する。やっぱり人間の成長過程で色んな環境に飛び込んでみるのってめっちゃいい刺激になるんだろうな。
・ゴッドウィンは父親からの人体実験により後遺症もあり、ひどい幼少期を過ごしたことが窺える。だからその分過度に、半ば軟禁状態でベラを外界の危険から守ってあげたいと思ったのかな。
・将軍ーーー!!!ヤギの演技めちゃくちゃ上手いな。あの俳優もヤギを見て動きを研究したのかな。
・ちょっと籠の中の乙女っぽさを感じた。純粋さには時に狂気を感じる。イノセンツの時にも同じような感覚を覚えた。
・風景、色使い、ファッション、音楽のセンスが抜群。終始夢の中にいるような感覚。
・過激な描写が多くエロは少々堪えるけど、グロいシーンにはなんか品を感じる。趣味の悪いキメラ、手術シーンは特に好き。
・ウィレム・デフォーの特殊メイクめっちゃかっこいい。
・他の人のレビュー見てると女性の自由、人間の残酷さとか色んな視点があるなと思う。自分ではあまり深いところまで分からんのが悔しい。
・また見直したい。これは何回でも見れると思うし、観る度に色んな気づきが出てきそう。
こっふん

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