ピロシキ

哀れなるものたちのピロシキのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
ウェス・アンダーソンとテリー・ギリアムを掛け合わせた、みたいな海外評を目にしたけど、何をおっしゃる結局超ランティモスだった、話題の新作。やっぱり出てくる奇天烈なダンスシーンあたりからズボッと吸い寄せられ、あとは気付いたら終わってた。

『女王陛下』で得た世界的な評価と主演俳優から得た絶対的な信頼をもとに、構想12年の映画化は絶好のタイミングで実現したといえましょう。「人間の世界とはどんなもんかしら」と興味を持った女性の主人公が、現実世界の不都合を知り、多くの学びを得て、変革を起こすーーーこの点くしくも同年公開の『バービー』に通じる。しかしこちらは、まるでタガが外れたような性描写。てか1992年に出たとかいう原作も、これまたすごいな。

女を笑う男は、女に泣く。
女に泣く男に、女は笑う。お見事です
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