ヒカル

哀れなるものたちのヒカルのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
グレタ・ガーウィグの監督賞落選で萎えたアカデミー賞作品賞対抗(本命はオッペンハイマー?)の本作ですが、閑散期なのにゴルカム2週目、ガンダム種、浜辺スイーツ作、huluのゾンビ物におされて約70席の小箱に押し込まれて洋画としては、昨年GWのGotG3以来の混んだ劇場へ。(ちなみにガンダム種の劇場限定プラモは売り切れてました。)

男性は肉体改造(マシニスト・ジョーカー)女性はエロ(最近無いですよね?)の体張ってます系は見てて心配するのがマイナスポイントですが、本作のエマ・ストーンは楽しんでやってる様に見えて良かったです。おそろしい美脚と色白の肌はスクリーンに映えており、バードマン以来に魅力的でした。

サントラを事前に予習して臨むのが自分のパターンですが、本作のサントラは不協和音が基本型で家ではとても聴いてられないものでしたが、変な映像とのマッチングは予想以上でgoodでした。DUNEのハンス・ジマー以来の映画館限定音楽賞を捧げたいです。

アート系で眠くなるかと心配していたストーリーもロード・ムービー的に飽きさせず最後まで楽しめて、ウィレム・デフォー、マーク・ラファロらもキャラ立ちしていて◯、特にウィレム・デフォーのメークとキャラ設定は劇中でも語られた様に予想外な所もあり、良かったです。昔のファイナルファンタジーの様な若干チープな街の造形も個人的には気に入りました。白黒使い、魚眼レンズの盗撮カメラアングルも効果的だったのでは無いでしょうか。

ただ、刺さるものは無かったので、アカデミー賞作品賞は無いと思います。体張ったので芸人では無いのですが、主演女優賞は差し上げても良いのでは無いでしょうか。

エロシーンはかなり多いので倦怠機のカップルのデートムービーとしてオススメいたします。 
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