このレビューはネタバレを含みます
事前情報無しで鑑賞。「自殺した母親に篭ってた胎児の脳を、その母親に移植した」というイカれた設定。設定だけでワクワクしたので、あの『ロブスター』を思い出した。
序盤は白黒でまるでデヴィッド・リンチのような独特な世界観。『オズの魔法使い』のようにモノクロから世界に旅立つまでの展開をカラーで表現。その後はティム・バートンの絵本のようなダークな世界観が続き、元夫に出会う辺りで不気味な音律が奏でられる。終盤辺りでは鬼才ランティモスらしさ全開で幕を閉じる。かなり面白かった。
ベラの成長物語だが、SEXを通して大人へと成長するという(それだけではないが)、なんとも不道徳な映画か。博士の謎のゲップ、元旦那の末路など常軌を逸した画期的な表現が刺さる。
「エマ・ストーンよくこんな役を引き受けたな。」