おとぎ

哀れなるものたちのおとぎのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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世界の縮図みたいな映画だった。
どのシーンを切り取っても絵画のような、細部まで気を配られた“圧倒的な美”。
それに耐えうるエマストーンの魅力。
色彩の暴力みたいな、醜悪スレスレな画面にも負けないし、むしろ可愛くさえ見えたから本当にすごい。
色があってもなくても美しい。
ファッションも好きだったなー。

慈愛、性愛、性欲。
男性の所有物としての女性。
金、貧困、権力と残虐性。
知識欲、常識、倫理とは。
世界は絶望と見るか、希望と見るか。

いやー、おもしろかった。

好き嫌いがハッキリ分かれると思うけど、私はこの映画が好きな人とはきっと仲良くなれる!
欲と正しく付き合い、良くも悪くも自分を理解してくれる人がいれば、“生きること“は魅力的なのかなぁと思った。

婚活するかな(笑)
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