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哀れなるものたちのcharoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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強烈な何かが世の中に放たれました…


ヨルゴス・ランティモスがエマ・ストーンと、
映画撮るって知ってからずっと楽しみにしてた作品。


とにかく話の終着点が想像つかなすぎた。


新しい世界、世の中を知ること、そして自由。
いろいろな経験を経て“自分“を掴み取る姿。
(正直見ていてきついシーンも結構あった…)


それは一見復讐のようにも見えるが、
一言には収まりきらない、
新たなる壮大な人生の始まり。


本編の映像美を集結させたかのようなエンドロール。
使われてた画像の資料集ほしいくらいに魅力的。
エピローグの映像にも惹きつけられました。


SFダークファンタジーのような要素もあるけど、
決して架空ではない、確実にリアルな世界だった。


幼少期から大人へと成長していく過程での、
あらゆる変化におけるベラの心情が表現された音楽。
自分と世界の均衡が釣りあってないような、
アンバランス感が伝わってきた。


まるでファッション紙のような美しさと、
力強い魅力を醸し出したエマ・ストーンと、
過去と現代を融合したような衣装にもあっぱれ。
(デフォーとマークも最高でしたありがとう)


夢と現実の狭間のようなセット。
この不思議な世界観の全てに引き込まれた。
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