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哀れなるものたちのiyoのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんかエマストーンが、こんな大女優だなんて知らなかった


まずよかった、というか、冷静になれたのはあくまで女性という視点でみたときに、これは最悪ではなかったパターンの最適解だってことね。あの黒人の彼を選ぶこともできた、マックスとの結婚を選ぶこともできた、のに、あえて不自由な自由を選び、蔑まれた娼婦を選び、男性性の鳥籠にいる。それでも私たちからみた彼女は、彼女の自由意思が死んでないから、あの眼で見たときに、彼女はなり得なかった女性たちの可能性の希望のすべてになるのかもしれない。一方で、私たちからみた彼女は、やはり造られた何かであり、それでも実存を知ろうと彷徨う「哀れなるものたち」だと思うんだよね(何を言ってますか?)

でもほんとに、あの最後にウィレムデフォーのゴッドを、『父性』として終わらせるのも、被創造者もまた「創造者」になる気色悪さを感じたな。

主題は色々あるし、動物を必ず変態にさせるa24さんへ、いい加減にして。
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