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哀れなるものたちのT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

2D/字幕


僕好みのアーティスティックかつヘンテコなビジュアルで飾りつけられた、「私の身体は私のもの」というド直球のフェミニズム映画。絵本のようなチープめのCGもかわいい。肌色多めだけど、個人的には『バービー』より好きでした。

「見た目は大人、頭脳は子ども」な女性を好む男はどこにでもいるんだなと。ベラが世界を知り賢くなっていくほどに、周りの男たちの方が幼稚化していくように見える。エマ・ストーンの成長過程の繊細な演じ分けが絶品。マーク・ラファロは持ち前の愛嬌でどこか憎めなさが残るバランスだが、短い登場時間でヘイトを掻っ攫っていくモラハラ夫のカス度合いがすごい。悪趣味で返すオチは最高。

パリでのお仕事、ベラ自身も楽しんでやっていたのは事実なんだろうけど、始めるきっかけが半分騙されたような形なのだけ少し引っかかった。これも職業選択の自由…?

不思議()な建物が並ぶエンドロール、おしゃれだけど誰も文字読んでないと思う。
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