このレビューはネタバレを含みます
これは『バービー』とセットで上映するとよかったのでは
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のサリーは『フランケンシュタインの花嫁』にフェミニズム的な逃げ道を与えたものだというようなことを昔本で読んだんだけど、それを思い出した。
サリーはフィンケルシュタイン博士の元からとにかく逃げたくて、毒を盛って殺そうとしたり日頃から脱走を企てているかなり殊勝なキャラクターなんですね 彼女が自分で服を作るのは自己決定の象徴 そしてここではフィンケルシュタイン博士は悪者
『哀れなるものたち』は、『フランケンシュタイン』的な物語を、「怪物」を創造した科学者もまた、というか彼こそが見た目からして「怪物」であるという家父長制の再生産(を食い止めよう)の物語なんだと思います。
『バービー』でケンが掘り下げられたのとよく似た方針だなと思った。