頭脳は赤子、身体は大人の女性が、人生を切り裂き、治していく物語。
女性に、社会がつきつけるタブーを描く映画は数あれど、こんなにも斬新で美しく描いた逸品は50年に一度生まれるか、と言っても過言ではない。
テーマ性だけでなく、物語と描写も素晴らしく、ギリアムやデルトロにキューブリックを足したような映像、エマ・ストーンの素晴らしい表現力、脇を固める人生の詰まったキャラクターたち、2時間半(本編では3ヶ月ほど?)に人生の冒険が溢れている。魂とはまさに生き方なのだろう。
これを単なるセクシャルなアート作品と思って、気まずさを覚えて観た人は、まさにタブーの沼にハマってることを気づいて欲しい。R18で本当に正解?
エンドロールが秀逸だから、最後まで楽しんでね。