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哀れなるものたちのnamのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1
「不気味で美しい世界観 女性の抑圧と解放」

クセのある監督ながら記憶に残る独特な表現のヨルゴス・ランティモス監督。今回も楽しみにしてましたが期待以上のバキバキの世界観。

そして女版フランケンシュタインのようなエマ・ストーン演じるベラの視点で描かれるのは、序盤は何も知らないからこそのコメディかと思いきや、赤ん坊のような状態から成長していくにつれて女性として社会のしがらみや圧力を受けない、純粋で自由な姿というのが風刺が効いててまたよかった。

特に性描写が予想以上に多くて、何も知らないでオシャレ映画として観に来た女性やカップルはどう思うのか

社会からの圧力やしがらみを受けない女性としての、ピュアな視点ながらの痛快さも楽しかったです。

そんな赤ん坊のような状態から知性を得て成長していく様子を演じるエマ・ストーンの演技は見事すぎて、オスカーの2度目の主演女優賞もほぼ決まりではないかと感じる圧巻さでした。
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