Yuya

哀れなるものたちのYuyaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
Yes on me, it's poor me,
you must take pity on poor me.

ネジが違う場所に打ち込まれ『籠の中』
“肯定"と"否定"の摩擦 『ロブスター』
奇妙なファンタジー 『聖なる鹿殺し』
性愛 忠誠 怪奇 潮流 欲望 深淵 『女王』
過去の監督作に綴ったレビューを
読み返すと おのずと本作に通じてて
うん やっぱこの人の変態性が大好きだ

いや エマ・ストーン 見事だわ…色々と
騎乗位 『マイ・フェア・レディー』とか
言っちゃうと 怒られんのか このご時世
でも このPygmalion的な男性主義をさ
まさしくゼロからの人生譚で 自立の女性史として
強烈に打ち砕いてる感じが すこぶる快活
男性陣もまた 文字通り“哀れさ”が天晴れ
とりわけ ウィレム・デフォーの抑制された闇が
過剰なまでに 彼女の輝く爛漫さと比較できて残酷だ

You may go, you may stay.
But she'll come back some sweet day.
By and by, sweet mama, by and by…
Yuya

Yuya