おはぎのえいが

哀れなるものたちのおはぎのえいがのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
ギリシャ・アテネ出身のヨルゴスランティモス監督の集大成といっても良い今作品。

女王陛下のお気に入りで一度タッグを組んでいるエマストーンとの再コラボで、またどんな調和が生まれるのかと楽しみに劇場へ。

結論、最初から最後まで圧巻の映像美とベラの成長にこちら側も着いていくのに必死でちょっと疲れた、、笑
でも、とても大好きな映画のひとつになりました。

19世紀後半のアイスランドを舞台にしているとのことだが、より幻想的で美しい仕上がりだった。ティムバートンの世界観に少し近しいのもを感じる。
ベラが成長していくにあたって、注目ポイントは幾つかあるが、特に彼女が纏う衣服にも注目したい。
頭脳が幼少期の頃は、配色は奇抜でミニスカートを着用していることが多い印象だが、終盤では全く異なる装いになる。服装からベラの成長を感じ取れるのも楽しい。

また、エマストーンのベラ役はかなり複雑で繊細な役回りだったと思うが、それを平然とやってのける彼女に心打たれる。
ありきたりな言葉だが、ベラ役彼女にしかできない役だったと思える。

本作はセクシャルに過激な部分があるので抵抗ある人は要注意だが、映画ならではの体験が詰まっているので個人的にはお勧めしたい。