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哀れなるものたちのSIのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2024.1.27
シネマズ日本橋にて鑑賞

自殺直後に腹の胎児の脳を移植された女性は、天才外科医やその見習いと過ごす日常に耐えきれず、プレイボーイの男と旅行へ。リスボンや客船、アレクサンドリア、パリと冒険し成長、遂には娼婦に。外科医の危篤を機にロンドンに戻り、そもそもの自殺の原因であった男に復讐、父でもある外科医を看取り、見習いと結婚し医師となる。

自分の母親の体に脳が移植されるという設定一発かと思いきや、ファンタジーでありラブでありエロでありコメディでありヒューマン。そのどれもが強度高く、とても良く練られている。ジャンルレスなので売れないが賞には推される好例。

フェミニズム文学でもあり、女性が成長とともに子供から娼婦、娼婦から医師に変貌していくのが気持ちいい。
マークラファロは女性を所有しようとする馬鹿な男を熱演。一番笑いを取っていたような。
エマストーンが角が取れてとても綺麗だった。

ランティモスの映像センスも最高で、過去作も色々と観たいし、原作小説も買ってしまった。素敵。
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