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哀れなるものたちのyahのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.2
健常者が障害者を演じ、その“拙さ”や“必死さ”を微笑ましいと観客が笑い、感動を覚えてしまうことに少なからず疑問を抱く。
前置きとして、それだけは明言したい。

Kodakフィルム特有のイエローとシアン。
豪華なセットとVFX。
狂気的な結合動物たちや、刺身のようにスライスする臓器や食肉にさえ見えてしまう肋骨など、愛しいほどのゴアシーン。

ただ、この作品はメンタルに余裕がある時に観るべき映画でした。精神的に追い込まれている今の私には辛かった。ウィレム・デフォーをはじめ、役者も美術も造形もテーマも好きなはずなのに、キツかった。

自殺や過激な性描写を軸に扱う映画なので、ご無理はなさらず。

エンドロールの最後まで席を立たずに楽しめる映画は、それだけで多少なり加点です。
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