けん

哀れなるものたちのけんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
監督 ヨルゴス・ランティモス
脚本 トニー・マクナマラ(クルエラ)

こんなエキセントリックで露悪的でファンタスティックな作品を作り上げたクリエター達の変態性にリスペクトしかないし、現代のタブーに真っ向勝負している姿がカッコいい。

プロデューサーを兼任したエマストーンの、動物的なリビドーや自由と知性を得て成長してゆく姿をリアルに伝えてくる演技も圧巻だったんだ。

この作品がただの変態映画と一線を画すのは、落ち着いているが時に実験的なカメラワークと、緻密で豪華なセットや衣装、クラッシックだけど未来的なCGのデザインが相まって生まれた映像美。そしてインパクトを残してゆく音楽なんだ。

変態的なストーリーに、最高のクリエイティブと演技で化学反応を起こしくれているんだよな。
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