予告見る感じでは、もっとふわっとした理解難しい系のファンタジー?って思ってたら、かなりはっきりしたテーマがあって好きな作品でした。
個人的にはめっちゃフェミニズム映画だったよなーと。
どんどん自我が芽生えて、意思のある大人の女性になっていくベラについていけない(すがり続ける)哀れな男たち。
大人の身体でありながら、生まれたての子供のような思考を持つベラ。
特異だけど魅力的に映るわけです。
純粋で何も知らないから好きなようにできますもんね。
そういう輩が外にはたくさんいるのを知った上で、まっすぐな父性をもつゴッドのもとで大事に大事に守られてきた。
外に送り出したゴッドは偉いな、、実は最後までいい父親だった。
(まぁ監禁はしてたし、最初は何この人怖いって思ったけど。笑
マックスも超いいやつだった。
出てきた家にはほんとに良い人しかいなかったんだな。
ベラが帰ってきて2人で話しながら歩いてるシーンなんて、いい人過ぎて泣いた。
ダンカンはダメ男のテンプレートすぎて。笑笑
女性の登場人物はかっこいい人が多かったな。船で出逢ったマダムのようになりたい。
殺されようとしてるのに楽しんでるとこカッコ良すぎたし、海に本投げられてもスッと次の本差し出すシーン好きすぎた。笑
身体を売ってお金を稼ぐことも、もう見限った男からどうこう言われる筋合いは本当にないと思うね。
ベラが言い負かすシーンはスカッとしたー!
このままハッピーエンドかと涙流してたら、結婚式でのお決まり、ちょっと待ったーー!がきて、ベラは自らの過去を知ることに。
そりゃもうそうなるわな、って辛くなった。
このまま成敗されるのかと思いきや、そこは監督(というか原作者かな?)のお茶目さが。笑🐐
ラストにめっちゃ笑ってしまった。
ゴッドによって生き直し、自分の意思を尊重できる人生をこれからも歩むだろうベラを見て、ラストはこれまた涙がこぼれましたね。
ファンタジーな世界観(中世くらい?と思いきや空にモノレールみたいなの走ってるし時代???ってなったけどそれを考えるのは野暮ですね)や、メルヘンでかわいい衣装も印象的なので、そこにもっていかれつつも、考えることが多い内容で良かったです。
あの音楽も癖になる音でしたねー不思議だったーー
不穏な感じもするけど聴きたくなっちゃう。
エマストーン脱ぎまくってたけど、良い意味でいやらしさがないところも良かった。
そして、なんであんなにパフスリーブが似合うのか。羨ましい(私が着るとガンダムにしかならない)
あと、鶏イヌが飼いたいです!
(だいぶ最初の方に思ったけど、きゃわいーーー🐶🐓
ランティモス監督の作品は、聖なる鹿殺しと女王陛下のお気に入り、しか見たことがなかったが(ロブスターは観ようとしたが何度も寝落ちするから諦めた)
こんなハッピーエンド描けるんですね…!!ってなりました!