えび

哀れなるものたちのえびのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

哀れなるものたち
Poor things

とは何を指す、誰を指す。


きっと人類という獣、その全て、、、



赤ちゃん脳みそ成人ってAI
やらロボットみたいにみえる

人間の本"脳"がこれを否定しているのでは?
奇妙なこの感触の理由とは、、それか、?



怪演厨の私にはぶっささり。






愛する時計仕掛けを思わせる
jumpingシーンの長さが奇怪


何より気に入っているのは設定と撮影

冒頭、天才外科医、解剖医、の親父が
口から泡出すシーン、エンドロールで
(ああ、魚の泡出すやつかって知ったが)
ここで、ファンタジー(F)的か、、まじか、、
とほのかな落胆、と思いきや、
続いて変なティムバ的解剖合体動物達。

おっと?と歓喜
Fは若干嫌だったが、
リアルなよく分からない設定、これは何と呼ぶ

が最高、


そして説明しないスタイル??
この動物はどうたらどうたらでー?
とフィアンセが聞いて説明始まったりしそう
と思ったがそうでもない、

船とかでもこの世界観は??は??
てなるのにまあ普通に進む


途中から、ベラの視る世界がこの姿?
という意識に、

というかどっちでもいい


この説明無視スタイルが心地いい


あの撮影技法はたまらない、
グリーンバックかな?それがもろというか
それが至高になってる?何だろうこれは
今後似たシーンみたら思い出すだろう、



キューブリック的信者になりそうで恐



なんだこの監督




昔ながらのズーム法?
広角?魚眼?ボケ感?
一切隠そうとしない構図、、


撮影の全てが入ってる映画



音楽、この人といえば音楽なのでは

まだ鹿しかみてないけどそんな印象




  

エマが脅威



レベル違う

現代でこの域の怪演はちょっと心配した



目が虚ろ虚的演技、
赤ちゃん脳みそ演技、、




徐々に知的になるこの誇らしさ?


ああああ、、
居た堪れない。






   黒青色ロングやば

スラムのシームも好き
この現実的側面の急さ、リアルさ、
に突き落とされる、観客。



ハリー:人間は獣にすぎない
ベラ:それは逃げじゃね


どちらも分かる、
自分はハリーと同じ思想であるが


前半後部、うわ長えなあって感じた
ベラがまだ赤ちゃん時代に

駆け落ちが始まり、人生?に
まさに「色」がつき、、、

この色付きタイミングが珍妙にして滑稽



生なのか性なのか、
回想でも色あったりするが


そもそも回想って、と考える


赤ちゃん時代が回想と捉え、
幼児期から青年期?成人期に転換
というタイミングでのカラー化なのか?



栄枯盛衰というよりも、
1人の立派な成人女性の人生における起承転結


幸せへの近道は
その瞬間瞬間の好奇心のままに
生きること、、、かな


オチもスッキリしてて完璧




失敗して、
自分、哀れと感じ
直ぐ予約
哀れなるとのたち鑑賞


この流れと、その後の飲みに乾杯






フランケンシュタインに関係があるらしい
作者とか諸々


しばらく考えた、

見た目は子供、頭脳は大人
見た目は大人、頭脳は子供


どちらも実際出会えば奇妙な
存在としてみてしまう、だろう

しかしながら、後者の方がどこか奇怪に思う


これは何故か、


現代の獣達は、
大人になっても子供のような人間に、
哀れみと、その逆、嫉妬の目をする、

子供とは自由の象徴、
無垢の存在


獣は大人を全て獣であるかのように視る


そんなこんなで、本当は美しい心の
獣のようにみえる大人を、ベラのような存在を
軽蔑してみてしまう現象が生じる、のか?



個人的教訓として、


「大人」と「獣」は区別して捉える


そんな「大人」になりたい。
えび

えび