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哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0
今に相応しい女性のための映画だと思った。
フランケンフッカーの先を描いている感じだった。

フランケンフッカーは、女性の死体を改造され娼婦となった死体。
表情とか、ぎこちない歩き方はまんまフランケンフッカーだった。

主人公が現実を見てから、服の色が白から黒に変わって、結婚式で白に戻るんだけど、元夫の手術をしてから服が白と黒になるのが良かった。

何も知らない真っ白な心を持つベラから、世界の現実を目の当たりにして真っ黒な心になるベラ。
でも、その世界の中で生きる希望を見つけ、白黒の善悪を受け入れるベラ。
こういうキャラの心情が服やライティングに現れるの好き。映画最高ー!ってなる。

あと全部デザインが大好き!

セリフもメモしたいくらい最高だった。

ちゃんとカタルシスもあってよかった。
最高!!!

大好きな映画になりました。