このレビューはネタバレを含みます
ベラの千鳥足が段々と直っていく様子や、話し方で成長を見せていく過程の見せ方が上手かった。支配、抵抗、欲望というテーマをキャラクターの行動原理にしっかり結びつけることで、物語としてはシンプルながら全く飽きずに観ることができた。
ランティモス監督おなじみの魚眼レンズも、あの世界観をより広げて見せる装置として効果的に用いられていた。衣装や色彩も美しく、見事な画作りだった。
ハンナ・シグラ(すっかり可愛いおばあちゃんになった)と黒人の恋人というセットには「ホントにみんなファスビンダー好きね〜」とホッコリした。