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哀れなるものたちのRIkutoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.4
ヨルゴス・ランディモスが描く女性版「フランケンシュタイン」。
社会風刺コメディやスリラー、歴史ドラマなど様々なジャンルを撮ってきたヨルゴス監督が今回扱ったのはゴシックファンタジー。30分かけないと回りきれないと言われる巨大セットで広がる映画の世界はなんともおかしく、愛おしい風景が広がっていました。個人的にはこれこそが"ヨルゴスワールド"の権化なのではとも思った。

"自由"、"公平"、"平等"を気に向くままに追い求めるベラは男性である私も感銘を受ける魅力的なキャラクター。
偉そうな物言いになってしまうが、表現者としてのエマ・ストーンは今作でより一層磨きがかかったのでは?鑑賞中一度も彼女の演技は自由そのものだったし、エマ自身がベラそのものだった。
今年のオスカーでも主演女優賞を掴み取ってほしいなあ。
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