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哀れなるものたちのmomのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5
R18+ということで少々躊躇っていたものの、何としてもアカデミー賞授賞式前に、との思いで鑑賞。

これでもかというほどの性描写に、性を語るのは性でしか表現できないのだろうかと疑問にも思いつつ、体を張ったノミニーたちの演技に驚嘆した。

魂の支配と身体の支配。
それはイコールなのか。
男性の不貞と女性の不貞。
世間でのこの認識は天と地ほども違う。

『バービー』のメッセージにもあったように、女は綺麗に着飾って微笑み、男に支配されるだけの生き物ではない。
女性が学校で学べない国があるように、男は女が進化することを嫌う。
この性質はDNAに組み込まれているんじゃないかと思っている。

あまりにも激しい主張に辟易したが、独特な世界観や敢えて時代を限定しない衣装、美術は素晴らしかった。

『アネット』や『落下の王国』などを思わせるファンタジックな空の色、ジャガード織りのパフスリーブ、数種類を組み合わせた手書きのフォント等々、ヴィジュアル的に堪能しました。

鶏イヌ飼いたい。
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