ヨミ

哀れなるものたちのヨミのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

セックスは芸術の表象じゃないですよ

なんか1分ごとに「いいね!」と「きめー!」が混ぜっかえる時間でした。アート系単館映画がいちばん素晴らしいと思ってそうだね。あとクローネンバーグとバーホーベンとギリアムとカラックスとリンチ好きそうだよね。それをA24風味でくるみましたって????舐めんじゃねーー。Twitterでウケそう
『フランケンシュタインの怪物』と『エレファント・マン』と『マイ・フェア・レディ』ですねと言われたほうが嬉しいのかしら

エマ・ストーンは相変わらず目がXXLサイズですげえなというのとパリでのゴスいコスチュームが良すぎて眼が落ちた。ウィレム・デフォーも素晴らしい存在感ですね……! ともかくコスチュームとメイキャップは群を抜いており、背景美術は『ベネデッタ』とか『ゼロの未来』とかで観たなあというのがあるのだが、テキスタイルのうつくしさは冒頭から強調されていた。
そしてそれを支える圧倒的な解像度!!なにこれ????全編8Kで撮ってる????魚眼やピンホールを多用しすぎて食傷気味ではあるが、色彩と解像度によってそれ絶対AV機器のレファレンスになるじゃんというレベル。つって調べたらどうも35mmフィルムだそうです。いやフィルムすげえよマジ。『2001年』の70mm上映の感動をぼくは決して忘れない……


さて、監督は評判だった『聖なる鹿殺し』などで有名なひとで、実力者ではあるわけだ。これが不幸な出会いなのか、それとも俺のぐるぐるは良いものなのかはまだわからない。今後いい関係を築ければ嬉しい
んで。なんでもかんでもA24風にすりゃいいってもんじゃないぞ!!
ヨミ

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