柩

哀れなるものたちの柩のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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知識欲と好奇心の赴くまま冒険へと旅立ち、貪欲に世界を吸収し続けるベラの生き様が眩しかった。「誰のものでもない私」を獲得してみせるベラの成長が誇らしい。ベラと自分を重ねる部分も多かった。精神が未熟なのに体だけ大人で、周りに抑圧されたり、小難しい本を読んで分かったような気になったり、自分を見ているみたいだった。それでも最近は少しずつ経験を重ねて自分の選択が自分を作るのだと実感している。私も自分の足で自分の人生を歩んでいきたい。そして美術が良くて、巨大パフスリーブや娼館のペニス窓など見ていて楽しかった。
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