子供の時に好きだったけど今読んだらちょっと気持ち悪い絵本みたいな。
まず、アート映画として、独特なセット・VFXも衣装もとんちんかんな音楽も、全部最高だった。アート系の近寄り難さを漂わせてるにも関わらず、深いテーマ性を理解できなくても単純に冒険譚として楽しめるのも凄い。
一回だけ見た感想だと、テーマ的には女を保有しようとする男たちの惨めさを描いてるのかなと思ったけど、船での会話を考えたらそれだけに収まらないような気もする。というか仮にそのテーマ性だとしたら最終的に男に甘すぎる。男への批判というか目線というか何かに欠けてる。だからもう一回観て考えさせて。
他にノミネートされてる映画は見てないんだけどマジでこれはエマ・ストーンがオスカーやろっていう演技だった。最初の子供のかわいらしさと最後の柵から解放された女性の演じ分け？まじ脱帽。
話変わるんだけど、この映画見て、なんか名作を作るのって改めて凄いなって思わされた。美術の面でもコンセプトの面でもスタッフとキャスト全員の認識が少しでもズレてたらこれ生まれてなくない？
