ハローダギー

哀れなるものたちのハローダギーのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

とんでもない映画でした。

世界観の完成度は相当に高いと思いました。観たことのないシーンやセリフの連続。唯一無二な映画であることは十分に伝わりました。映画館で集中して観る方が良いと思います。

手術シーンや性描写、そして色々と描き方はあろうはずの考えや思いをストレートにセリフに出すという数々のグロテスクさは、私にとってはあえて観なくてもいいかも、とは思いました。

あまり言う人はいないかもですが、私的に一番よかったのは音楽です。古めかしくも新しい、聴いたことないのに懐かしいような珍妙な音響で一気に世界観に入ります。気味悪くもあり安らぐようでもあり、不思議な音楽でした。音楽は、唯一救いのように思えました。

タイトル、原題は『poor things』で、邦題『哀れなるものたち』となっていますが、この“もの”をひらがなではなく、漢字にあてたらなんなのだろう?と考えてしまいました。日本語では、たまたまですが〝もの”という漢字に”者“があり、それは〝人々”という意味になり、”哀れなる人々”という意味になりますが、それならば英題は『poor things』ではなく『poor people』になったりするのでしょうか?『things』という単語を使っているということは“者”ではなく“物“といて描いているということなのかも知れない!など恐ろしい想像までしてしまいました。英語はきちんとはわからないので、見当違いを言ってたらごめんなさい。

エマ・ストーンはじめ役者たちが素晴らしいのはわかりますが、こういう形の役柄を演じたから体当たりだとか評価されるのもなんだか違うような気がして、なんとなくひいてしまいました。