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哀れなるものたちの42のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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エンドロール観ながら頭の中で答えの出ない疑問がしゃぼん玉みたいに浮かんでは消えて、キリがないからただぼーっと考えていた。

よく分からないところで壮大な音楽が流れたり、シュールな音楽に混乱したり今回もかなり音楽に惑わされた。

人間か?と疑うときもあれば紛れもなく人間だったり、現実と全く関係のない話というわけでもないというところでより恐怖を与えられている気がした。

ベラという一人の人間が凄まじく変わっていく過程を見せられたが、彼女への気持ちは知れば知るほどより複雑になっていく。

ゴッドウィン・バクスター(ゴッド)はベラに申し訳ないという気持ちやベラから恨まれてシュンとしているところがあって、「生き返らせてやったのに!」とか「言いなりにならないなら殺す!」みたいな傲慢さがなかったからなんとなく嫌いになれない。好きでもないけど。

ハンナ・シグラ良すぎだね〜出てきた瞬間からずっと心が踊ってた。好きだから嬉しい。

『ミッドサマー』を観て私はかなり怖かったから色々わかってもらいたくて勧めたら、目キラキラさせて「これめちゃめちゃ好き!」と言って映画館から出てきた母親に是非ともこちらも観てほしい。好きな世界観だと思う。
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