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哀れなるものたちのminaccoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
やっと観られた。
いろんな感性が刺激された気がする。
映像、衣装、俳優たちの名演、ストーリー全てが作用しあってプラスに働いて、満足度がかなり高い。
まずは、映像。絵本の中の世界のようなアーティスティックなヨーロッパの都市や海、雲、花火などの描写がかわいくて、観ているだけでワクワクした。部屋や小道具にも凝っていて、洋館やお城など建物のチョイスもツボった。そして、衣装。女王陛下の…のときにも思ったけど、ドレスが全部かわいい。ベラの唯一無二感を衣装でも充分に感じられる。
エマストーンの体当たり演技は、やはりスゴい。子供みたいな振る舞いの序盤からラストの洗練された女性っぽさを醸し出す演技まで、同じ人とは思えないくらい。
R18ではあるが、エロスはそこまで感じず、グロテスクな描写も含め芸術作品観てるみたいな気がした。
ストーリーも、うまいことできてて、2時間ちょっとでまとめられたのがスゴい。
エンドロールまで飽きさせない工夫が感じられ、エンドロール途中で席を立つ人が1人もいなかったかも…
今までみたヨルゴス監督作品のなかで1番好き。
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