のび

哀れなるものたちののびのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8
すっごい映画!
久しぶりに鳥肌たった痺れる映画
芸術性にもエンタメ性にも富んだ怪作、いや傑作だった◎
こういう作品をシネコンで見るのは逆に熱いな🔥

観た人それぞれ好きなシーンがありそう
ぼくはゴッドが食事後に出すシャボン玉だなー🫧笑

タイムラインによく流れて来てポスターがずっと気になっていた
監督はヨルゴス・ランティモスだしなー!
ロブスターはハマらなかったけど、聖なる鹿殺しは観たいけどみてなくて、、
何にも情報入れずに観たのが大正解だった


魚眼、モノクロ、クローズアップからのクローズアウト、
不安定なベラを取るカメラがものすごく良い。前半は、なんか覗き見る感覚がした
背景の絵画みたいな空はどうなってるんだろう
キルティングのクローズアップから始まるシーンは好きだなあ
不気味な旋律も高揚感を煽る
幻想的なのにリアルな物語を表現する技術に熱烈ジャンプ!

なんだか大人のナイトメアビフォアクリスマスみたいな雰囲気を感じた

資本主義とか社会主義て言葉も出てくるけど、この映画の本質はベラの自由への渇望なんじゃないかと。
自分にも素直に純粋な姿に、哀れにも男たちは翻弄され自らの不甲斐なさを思い知る爽快さがあった。

「POOR THINGS」は良いタイトルだよなー

キャストにはみんな何かしらの賞をあげたいくらい良い
エマ・ストーンの体当たりな演技ももちろん良いし、やっぱマーク・ラファロのダメ男も好きなんだなー

最高でした🙏
のび

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