初めこそ何を観せられてるのかめちゃ戸惑ったけれど、概ねナイスな楽しい寓話でした。時々度を越しててバカバカしくすら思えてしまう音響や視覚表現も、映画！って感じで良かったです。
最&高なダンスシーンからこちら、ベラ・バクスターさんの超ノンストップ成長がとにかく素敵で物凄くカッコいい。
メキメキ成熟し続けた結果、幼稚で愚かでショボい遊び人男を置き去りに、数段上の高みから容赦ない言葉を放つ様は非常に痛快ですらありました。
主題が主題なだけに、クソ野郎といえどもラストの仕打ちは流石にどうなんだ？と正直モヤモヤと判断に迷ってはいて。自己決定権的な物を肯定しておいてアレを(皮肉にしろ)"進歩"と評するのはいくらなんでも…という気もするし、ウーマンリブ的な視点からすれば妥当な範疇なのか…？という気もするし。
あと、いくら姿形がエマ・ストーンさんだとは言え(内面の)性的同意年齢という意味で、発達途上の相手に対して性交渉とか婚約とかってノリが心底ドン引きではありました。あの状態の相手に欲情する感覚がマジで分からん。
時間が経って楽しい映画だったなぁという感じもより強まってきてはいるけれど、やっぱりマッドサイエンティスト的な所に帰ってきて閉じた終わり方は、それは良くない気がするなぁ。
