からげんき

哀れなるものたちのからげんきのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

お下品さと奇抜さでカルト臭が漂うのに、映画の中身はものすごく清廉潔白な印象を受けた。
個人的にどことなくホドロフスキーを彷彿とさせた。


とにかく世界観好きかも!

キメラ動物や脳移植
そして、美しい造形物とおどろおどろしい空と海の描写が最高です

画面から滲み出る芸術点が高すぎるのでその時点で優勝してるのですが、それに加えてエマ・ストーンのキャラが良い

ベラというキャラクターの魅力をしっかり体現してるので話に説得力があるのが良かった。

デフォーも良かった
善悪で区別できないキャラで深みがあるのは良かったね

個人的にはマーク・ラファロの潔いクズっぷりと船のババアが良いキャラしてて好きでした。

気になったところは後半文明人としてすっかり自立したベラが将軍とやりあうところ。

誤射とは言え足を撃ち抜かれて脳をロボトミーするのは話が違うんじゃない?
文明人として精神性や人間性という面で相手を圧倒するベラを見せてくれるのかと思いきや結局は暴力で解決してるのが話の流れ的に何か違うと思った。
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