Takato

哀れなるものたちのTakatoのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
・現代版フランケンシュタイン。見た目はオトナ、頭脳は子供の逆コナン・エマストーンが体験・経験主義を貫いて主体性を得ていく現代の寓話。
・最後のくだり、「え、どうなるのこれ」からの「こうなれ」と思ったことが全て起きて痛快なラストだった。
・マークラファロ演じる”有害な男性性”を乱用し自覚し苦悩し罰せられる男の人生はBarbieのケン同様悲しく滑稽だ。ウィルスミス・オスカー平手打ち事件からの、「有害な男性性」というワードの普及、『最後の決闘裁判』『SHE SAID』『プロミシングヤングウーマン』などなどの映画を見て打ちのめされている昨今の我々男子の自己像を眺めているようだった。
・衣装、画作り、音作り、最高でした。映画館で観て良かった。
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