ぐるぐる

哀れなるものたちのぐるぐるのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.4
めちゃくちゃよかったな…
性描写はR18納得。という感じではあるから一緒に観る人を選ぶものの、観終わった後に語り合いたくなる
予告編やポスターから感じ取れるダークファンタジー感はたしかに前面に出ているものの、物語自体はすごく重厚な人間ドラマ
個人的にはダンカンが1番人間くさくて、哀れで、哀れなるものNo2だった(1は最後の方に出てくるあいつ)
自分の中の虚無と向き合いきれなかったか
船上のマダムやハリーへの敵対心もそのコンプレックスからきていそう
ダンカンに本を捨てられたベラにほれっと2冊目をすかさず取り出すマダムとても好き
あとはウィレムデフォーの造形が好きすぎるな
彼の過去の物語も別枠で観たくなるくらい内面的に魅力的な人物でもある
自分は誰に近いか考えてみたけど、マックスそのものだった(彼に課せられた映画の中の役割的にも観客はみんなそうなのかな)
また観たい
長いけど割とあっという間に感じるし、内容の濃さを思えば然るべき長さだと思う