六四二

哀れなるものたちの六四二のレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.1
ディズニー配給!
ファンタジーランドではあるけれど…
賞とり作品というので拝見したが、その雰囲気ゆえに見ないつもりだった。しかし長尺のこの映画に最後まで惹きつけられっぱなしだった。感動というのとはちょっと違い、神経を逆撫ですることをずっとやってくる。嫌悪や背徳といった感情を見る者に生じさせることを監督はサディスティックな趣味としているのではないか。
そのような感情を基調にして、急速に変わっていくベラを見て、一人の人間が言葉と行動で全く異なる見え方をするということを体感した。それにしても肉体が成人だからといって三歳児のおつむの女性の「性の目覚め」を、エロ目線で見る男がきしょく悪い。エロは知性を伴ってこそだと確信した。
六四二

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