すんすん

哀れなるものたちのすんすんのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
序盤のベラは身体と精神の年齢が大きく異なるため、大人の外見では受け入れられないような奇怪な言動をし周囲を驚かせた。ただ、中盤以降は性行為を対人理解の道具として用い、精神が身体に追いついたのみならず人間としての深みが出始めた。一見、大人の体に子どもの脳を移殖された「不遇」な女性の話のように思えるが、裏を返せば、女性の主体性の獲得、そして復権を表現しているのではないかと思った。その点で非常によくできた映画だと思った。
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