波乗りサンバ

哀れなるものたちの波乗りサンバのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ好き……。
一昔前の未来感がある世界や、ベラの成長や状況によって変わるドレス。
場面(場所)転換の時のベラ。(最後はちゃんと自分の足で歩いてる)

人は世間体や人の目などに縛られずに成長すれば、こんな過程を辿るのかもしれない。もちろん個体差はあるけど。
「生きるのは魅惑的だから許す」ってすごく良い。ゴッドもそうだったんだろう。
限りない好奇心と、どこまでも冷静な目線と愛がないとさらっとは出てこない言葉だったと思う。
成長してからのベラは神視点の研究者だった。
どうしようもない階級差など他者のことに強く心を痛めるのに、自身の境遇には冷静で悲観しない。
セックスのことも、快楽を発散するための運動という感じでこざっぱり。快楽や好奇心がなければ彼女はすぐ自分の意思でやめていたのだと思う。
以前の女性と自分は違う人間だと理解しているのに「死なせたくない」と将軍に山羊の脳を移植?したのはおもしろかった。(将軍自身のことは実質殺してる)
ダンカンのシーンでもところどころ笑っちゃった。
永遠に自由でいて欲しいな。