画が強い。こんなヴィヴィットな映像体験は初めてだった。
魚眼レンズ、モノクロとカラーを使い分けた幻想世界に、柔らかく軋むように鳴る音楽と過度に女性らしいスタイリングが相まって、嫉妬しちゃうくらい眩い映像美。
これを体験してしまったことによって、世界の映像史は加速する気がする。もっともっと、飛躍した美しい画を観たくなる。早く、私が信じるユートピアに行けますように。
対象的に妙にリアリティーのあるストーリーが気持ち悪く、結局は美と汚、ファンタジーとリアリティーの中間値で産み落とされた印象。
発見や創造をしながら進歩していく。