2022

哀れなるものたちの2022のネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

奇妙で愛しくてすっごく面白く見れた~
1人の女性のロードムービーとしても成長物語としても歪で変すぎるけどそれこそ人間がただひとつの自分を手に入れていく、開放の物語なんだ、、、

アンバランスな世界観が最初は不安で何が起こるか分からんし手探りで観てたけどベラが何をしでかすか分からんくて楽しくて「ここでめでたしめでたしじゃないんや!?」って展開とか妙に爽やかな終わり方とかお洒落なエンドロールとか観てて心地よかった 衣装や映像そのものに価値があってずっと画面が素敵 ベラ好きだ エマストーンの演技すごい
奔放なベラ(本当に奔放すぎた)に狂わされていく男とか知を与えようとする男とか支配しようとする男とか、笑っちゃうけど風刺的で、博士の慈愛とか、母性神話から脱して父性愛を語ろうとするのもテーマにみえたし、抑圧とか開放とかを説教臭くなく美意識を以て描こうとしてる感じが好きだった
あと、モノクロの世界が鮮やかになる重要な瞬間がバリバリの濡れ場だったり、性を人が手に入れるものとして知識やその他の経験と同等に捉えて平等におもしろがれるのが新鮮ですごいな~と思った 私は全然女は貞淑であるべきって固定概念ガチガチなのでテーマ的にそんな共感できるわけじゃないとこも多いけど、まあそれはそれで人間なのか…って耳貸したり見届けたくなったりするから映像表現ってすごいと思う
妹?の立ち位置もめちゃくちゃ難しいながら、最後はベラから彼女への「water」の台詞で終わるの示唆的ですごい良かった(まちがってるかも)
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