幼児の脳みそを入れられ蘇った女性ベラ。
自由意思と自己を探し求め旅する姿は、獲得というよりも修復のように感じられる。
美術・衣装・音楽の世界観の確立とエマ・ストーンの存在感が見事だけど、いい意味でも悪い意味でもすっきりしたのに、すっきりしない。
結構バービーっぽい話でビックリした。
エマ・ストーンの演技が本当に圧倒的で、見た目は大人のままで変わってないのに、精神的な変容がまるで見て取れる説得力。
魅力的なベラという主人公は、彼女に演じられることを想定して創造されたかのよう。
哀れなる男たちが多い分ハンナ・シグラのマーサがめちゃくちゃ印象的で良かった。
キャスティングの妙的には彼女が1番驚きと共に納得したし、ベラの中に備わっていた何かに水を撒き発芽させるような役割。
トレイラーで聴いた時からいいなぁと思ってた音楽は映画館で聴けて良かった。
